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zoom RSS 文化と常識の変遷(5c) マスコミと日本滅亡

<<   作成日時 : 2007/09/02 05:56   >>

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伝統文化と常識の変遷(5a) 力武常次
伝統文化と常識の変遷(5b) 常識の慣性
     に続く:

 ★  ★ ★ マスコミについて ★ ★ ★

人類は歴史から学んで進歩していくべきもので、
   そのための社会システム、が出来ている筈だ。
   日本では、そのシステムが、キチンと機能
   しないのが問題である。

人間社会は、農業、製造業(科学者、技術者も)、流通、学校、
   医療、官庁、政治、マスコミ等、分業で成り立っている。
   農家は食料を作り、工場ではモノを作り、
   夫々の受持つ分野で働く事により、皆が生きている。

人類30万年のの中から生まれた智恵の、その分業の仕組みの中で、
日本では、政治、行政、マスコミ、の分野の人達は、
自身の利益のため以外には何も仕事をしなくても、
優遇を受ける社会になっている。


 これ等の機能、(相互監視機能)、が失われた
のが、戦後日本社会の最大の問題である。


   具体的な果実を生み出すのは、実業の仕事でも、
   その土壌を用意するのは政治、行政の仕事であり、
   それを監視するのが、メデイアの仕事である。
現在の日本のマスコミ人は、志を持たない
  :(欧米のジャーナリストや、日本でも昔のマスコミ人、と違って)。
   大本営発表をそのままに報道するだけの、
   高級サラリ−マンだから、物事の本質に迫ること等は、
   最初から念頭にない。

マスコミが機能を失うと、政治が腐敗し、
   「田園将に、荒れんとする」から、
   社会に果実は供給されなくなり、滅亡への途に踏み込む。
「毛沢東万歳」を唱え、紛争学生を讃え、大学紛争を美化
   していた当時のマスコミが、大学紛争が最も激しかった
   東大地震研の所長力武氏の機動隊導入の非難
   をしたので、力武氏は辞職したのであった。

★ ★  ★

その後も、事態は一向に改まっていない。
マスコミが北朝鮮社会を賞賛したために、それを信じて
   北朝鮮に渡った人々が、現在どの様な状況
   に在るかは、良く知られている。

以前:[2005/04/07]に書いた、「NHKらしさ」:[B-2]、
          には、NHKを批判しておいた
 :『(中略) ・・参加者が「教育者の評価は、
      遥か後年になって、分るのだが」、
      と問題提起をした時に、
   司会のアナウンサーはその問題
   ([評価]の難しさ)を避けて、話題を変えた
。』


★ ★  ★

別の例を挙げよう。 最近になって医師不足が社会問題化し、
   救急医療のピンチが指摘されている。
交通事故の負傷者、産気付いた妊婦、を受け入れてくれる
   救急施設を手当てできなくて、10箇所も20箇所も
   病院を盥回しされる話。  それでも受け入れ先の
   発見が間に合わず、患者の生命が失われる、などの現状。

医師不足の問題を生じたのは、医師研修制度の改革
   が原因だ、とマスコミは報道するが、間違っている。
      それは、破綻の引き金に過ぎない。
   医師不足は、端的に言って、20年ほど前に、
   医学部の学生定員を減らしたことの結果である。

1980頃に、医学部の学生定員を減らしたことは、
   開業医が商売敵の数が増えるのを嫌がって、
   同業者の数を増やさぬ為の方策、
   としての政治運動の結果だと、当時、囁かれた。


文部省の省益のために、あらゆる専門分野の学生数を
   増やし続けて、大学レベルの惨憺たる低下を招いた
   あの時代に、ただ医学部だけが定員の減少をしたのは、
   そのためだった。
それはまた、一般給与所得者、同じ医者の勤務医に比較してさえ、
   過当な、開業医への税制優遇措置、も齎した。

高度成長時代に日本の繁栄を齎したのは、理工系の人材
   の働きであり、医者の貢献ではない。
   それが、現在の大学では理工系は質の悪い学生の行く所
   となり、 最も成績の良い若者は、医学部に行く。
   理工系の中でも往年の花形であった電子工学は、
   現在は、最低レベルの学生の集まる学科だそうである。

若者の嗜好が昔と変わったからではない。
   職業の使命感とか、人生の志とか、でなく、利害打算で
   行動を決める世相では、出来の良い若者が医学部に行き、
   工学部を敬遠するのが当然である。
   いや、世相の問題でなく、人情として、その様になる
                    のが自然である。

医師優遇の一方で、老人社会、高齢化社会への
   移行の政策欠如は目を覆う

   問題は、介護士不足にもある。  過酷な労働条件、
   薄給、のため、現在働いている人も逃げ出す状況。
   人材の集まらないのが当然の仕組みを作り、
   放置してきた結果である。
   介護を要する老人達の行き場がないままに、
   社会の高齢化が進行する現状はどうなるのだろう。

★ ★  ★

冒頭の所説を蒸し返す:人間社会は、分業で成り立っている。
   夫々の受け持の分野で働く事により、皆が生きている。
その分業の仕組みの中で、日本では、政治、行政、マスコミ、
   の分野の人達だけが、自身の利益のため以外には
   何も仕事をしなくても、優遇を受ける社会になって、
   これ等同士の相互監視機能が失われたのが、問題である。
具体的な果実を生み出すのは、実業の仕事でも、
   その土壌を用意するのは政治、行政の仕事、
   それを監視するのが、メデイアの仕事であった。

政治、行政、マスコミが、その受け持つ仕事をしなかったから、
   介護を要する老人達の行き場がないままに、
   社会の高齢化が進行する現状
が生じた。

「毛沢東万歳」を唱え、北朝鮮社会を礼賛し、紛争学生を讃え、
   大学紛争が最も激しかった東大地震研の所長力武氏の
   機動隊導入の非難をし、力武氏を辞職させたマスコミ。
マスコミが機能しないから、日本では政治が腐敗し、
   教育レベルは破壊され、「田園将に、荒れ果てて」、
   社会に果実は供給されなくなり、滅亡への途に
   踏み込んできたのであった。

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