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zoom RSS 平成行政の魔力

<<   作成日時 : 2012/11/23 13:25   >>

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前回記事に紹介した、「審議会の魔力」を読んで、
  審議会制度も、文教政策も、それらの在り様を
    批判する論説が出ている間は、まだ良かったと思い、
  その泣き言も聞かれなくなった、平成の世相に、
                        問題を感じた。
そうした時に偶々、 平成元(1989)年1月25日
  新聞社説と、26日の天声人語を、目にした。 原田憲が
  経済企画庁長官を辞任した件、を書いたものである。

昭和最後の内閣であり、平成改元の内閣であったのが
  竹下内閣。  それが平成の開幕と殆ど同時だった
  改造内閣の発足以来、一か月も経たないうちに、
  宮沢副総理・蔵相、 長谷川法相、に続いて、
  この原田で、 3人目の閣僚辞任となった。 
。 
認証式で首相の両隣に立ったのが、原田と長谷川前法相
  だったが、その二人が辞任である。 その事実以上に、
  「天声人語」は、献金に無縁でない身の原田が、
    国会でリクルート問題調査特別委員会の委員長

       として、指揮をしていたことを、咎めている。 
 これが平成の開幕、であった。

     ★ ★ ★ ★ ★ ★
                          そもそも、
その前年末の竹下内閣の改造は、リクルート疑惑によって
  失墜した政治信頼を回復することが、最重要課題だった筈。 
が、 首相自身の元秘書、親族に、リクルート
     コスモス社の未公開株が譲渡されていたのだから、
  政治倫理の回復など、土台無理な注文だった。 そこで
  竹下の作った新内閣の閣僚達も酷いもの、だった。

原田 は、経済企画庁長官を辞めたのは、コスモス社から
         献金を受けていたからか、と問われたて、
  「それだけで辞めたのではない。 献金は合法的と
  思っているし、間違ったことをしているとは思わない。
  ただ、国会に迷惑をかけてはならぬ。
  それを道義と呼べば、道義だろ」、 と訳の分からぬこと
  を言っている。 
小渕官房長官 が、「辞めたから献金の内容は公表しない」、
  としているのも奇妙な論理だ。
 
宮沢前蔵相 は、未公開株の購入代金の払い込み証明書の
  提出を拒み、そのまま辞任した。

政治資金規正法の基本理念は、
    「ガラス張りの政治」、 ということの筈、だろうが、
  平成になって、法律の条文に引っ掛かるかどうか、
     という弁護士的感覚が行動の基準であって、
  人間としての誠実さ等とは無縁の時代、になったのだ。

民主党内閣になってから、選挙時の公約であった筈の
  マニフストが全部破られ、その真反対の政治が
    行われて来て、現在の国民の批判を浴びているが、
  (民主党というのでなく)、日本の政治家の道義感覚が、
  その様なモノになったのは、
           平成の開幕とまさに同時だったのだ。

     ★ ★ ★ ★ ★ ★

竹下は、総理大臣としては、昭和63(1988)年、
   日本初の付加価値税である、消費税を導入した。 
首相時代の答弁は「言語明瞭・意味不明瞭」と評され、
  回りくどい表現が多いことで有名だったが、
  消費税は野党や世論に強硬な反対意見が多かったのに、
  国会で強行採決して、導入した。 
  国の歳入に関しては、その様な政治を行う一方で、

歳出に関しては、 全国の市町村に対し、
  昭和63(1988)年から、平成元(1989)年にかけて
  地方交付税として一律1億円を支給する
        「ふるさと創生事業」を実施した。
何に遣ってもよい交付税なので、1億円の金塊を買った村
  などもあり、その意味不明な政治に国民は呆れ果てた。
。 
昭和63(1988)年にリクルート事件が発覚し、竹下自身の
  疑惑も追及され、秘書で竹下の金庫番といわれた
  青木伊平が、平成元(1989)年4月26日に自殺し、
  同年6月3日に、 内閣総辞職に追い込まれた。

     ★ ★ ★ ★ ★ ★

政治倫理の確立に誠意を欠き、国民の政治不信を深めた、
  当時の政治家たちの鈍感さ加減
は、
        明らかに  昭和とは相違した。 
僅か20年前のことでも、現在の若い人たちは知らないよう
  だから、国政選挙も近い現在、これらの人々の発言
  の様子を伝え残して置かねばならない。

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