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<<   作成日時 : 2014/08/14 04:18  

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理学研究所発生・再生科学総合研究センタ(CDB,神戸市)の
笹井芳樹 副センター長(52)が、8月5日に自殺した。 

   同氏はCDBと隣接する先端医療センター内で
      首を吊った状態で5日午前に見付かった。

笹井氏は、ヒトES細部(胚性幹細胞)から、
   網膜や神経細胞を作り出す研究で世界をリードし、
   多くの論文が一流誌に掲載された。

国が推進する「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」で、
   iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床研究
   など、目の難病に対する再生医療の拠点に
   理研が選ばれ、笹井氏は代表を務めていた。
2本のSTAP細胞論文(一本はレター)、は世界を驚かせ、
   話題を攫ったが、今年7月に2本同時に撤回された。
   論文の筆頭著者である小保方晴子・理研研究ユニット
   リーダーの指導役だった笹井氏は、
        「レター」の筆頭著者であった。

論文の不正疑惑が生じ、調査が進んでいた3月に、
   笹井氏は辞任を申し出ていたが、理研が不正認定を
   確定した5月以降も、処遇は不定のままだった。
問題が生じて以後の理研の予備調査の中断や遅れの理由は
   不明だし、一方、理研の進めるSTAP細胞の有無を
   確かめる検証実験には笹井氏は参加していない
   だけでなく、検証実験の経過も知らされていなかった。

笹井氏の秘書の机上には、理研神戸事業所の総務課長と
      人事課長宛の書類があった、というから、
   笹井氏の真面目な人柄が偲ばれる。
一方、鞄には3通の遺書、(小保方氏、CDB幹部、
   研究室メンバー宛)、が入っていて、
小保方氏宛には、「限界を超えた。 精神的に疲れた」、
   とあると共に、「絶対にSTAP細胞を再現して下さい」
   と検証実験への期待が書かれていた。

   ★ ★ ★ ★ ★ ★

科学者は、科学だけを相手に生きているのでなく、
  自身の置かれた社会的環境に依って、人生が変わる。


   前回の記事:▲有栖川宮に関するメモ、に引用した、
      ● 60年前の回想(1):[C-202][2010/3/28]>
   に書かれている話にしても、この事実をよく見せているが、

今回の笹井氏の事情に関連して
 此処で私が思い起こすのは、服部学順氏のことである。
此処で長文の説明を繰り広げるのでなく、ブログを一篇
     御紹介するので、そちらを御覧戴きたい:
   ● 「町人学者」を読んで[T-12]:[2008/7/16]
である。

   ★ ★ ★ ★ ★ ★

このブログには、
  「 その人の業績、とは言えないが、
  若しも、その人が居なければ歴史は変わっていた
  だろう、という場面で、常に適切な人物が居た、
      のを知ると、
人知を超えた処で、我々の住む世界を動かす力が
     働いている、ような気がしてならない。

    ソニーの誕生にしても、MRIの話にしても、である。 」
          と書いてある。 

。 
   このブログで服部学順氏の成功談として記述されている
     盛田昭夫氏のその後、に付いても、見ておかねばならない。

   ソニーの創業に成功した盛田氏は、盛田国際教育振興財団
      (愛知県教育委員会所管)を設立し、学術振興や
      海外留学奨励を目的に活動させてきた。
   ところが、この財団は昨年12月に、文部科学省所管の
      鈴渓学術財団と同時期に解散した。
   此処にも、理念を持って造られた組織も、置かれた社会的環境
      に依って、実質が歴史的に変質、するのが見られる。

   1999年の盛田昭夫氏の死後、盛田国際教育振興財団の
   理事長職を引継いだのは盛田氏長男の英夫氏(62)だった。
   財団が解散したのは、新制度に適合する公益法人に
      移行できなかったためであった。  実は2008年ごろ
      から、財団の資産運用は不透明なものになっていた。
   基本財産のほとんどを、出資先で英夫氏が代表取締役を
      務める盛田アセットマネジメント(名古屋市中区)に
      貸し付けていたのだ。
      その額は、両財団で計9億2100万円にも上った。

   出演者は違っても、劇の筋書は同一パターン、というのが、
      歴史の教える処だ。

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