ブログ開設一年を振返り{3}、NHK問題:(1)

★ブログ開設一年を振返ると、幾つかの問題を取上げて仲間内で議論すると共に、見知らぬ外部の人から意見を伺って勉強になることもあった。
然し一方で、何か重大な問題を巡って世間のブロギストが大騒ぎで討論していたのに、いつの間にかその議論が消滅している、と言う事がままあったのが気になる。

★自分の意見、主張、思想、文章等を世間に向かって発表するのは、大昔は随分と困難な作業であったに違いない。 印刷技術の発明に依ってそれが容易になってからでも、纏まった文書の公開は矢張り可也の労力を要したであろう。
タイプライターからワープロに成り、プリンターが簡便になると、文書の作成は極めて容易になって、書物を一冊著すということも大した作業でなくなった。 それは人類にとっての大きな利便であり、進歩であった。

しかし一方で、マイナス面もあり、昔のように文章を公表する時に、内容に責任を持ち、永年に亘り克明に文章を練り上げるという慣習がなくなった。 人様の考えに異を唱える時に、良く考えてから発言する、という節度もなくなった。
ブログも全くの無神経な輩が、無作法に他人の意見に首を突っ込むようになった。([B-8]:「日本海海戦100周年」に就いて、参照)



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★ ブログ自体の話はさて措いて、この一年間に多くのブログが取上げたテーマの中で、何と言うことなく沈静してしまった問題も有る。
この忘れっぽさが、苦難を忘れて生き続ける賢明な生活の知恵、なのかもしれない。 然し、それはまた、人の噂も65日とかで、悪い輩を生き延びさせて、何時まで経っても問題を解決せずに社会に残す悪い筋立てかもしれない。
此処に蒸し返してみたい。  丁度一年ほど前には、NHKを巡る諸問題が良く論議の対象になった。  まず、その問題から蒸し返そう。


★文書の作成が手軽になったのに伴い、安直なものが世の中に蔓延るようになったのと、同様な事情は、文書だけに限らない。 同じく情報伝達の媒体である、ラジオ、テレビの世界を回顧してみよう。


放送の初期の頃のアナウンサーは見事な日本語の達人達であり、野球放送などはラジオを聞いていても実況を見ているような気分に成った。 何時の頃からか世相は変転し、人々はテレビを見ていても「前畑、頑張れ」の感動を受ける経験はしなくなった。
「撃ちました,撃ちました,なんて言わなくても、テレビ画面を見ていれば撃ったのは分かるよ」と、アナウンサーの話を煩がられるようになった。

「おはなはん」、「娘と私」、「私は貝になりたい」などの、今も話題になる往年のテレビドラマの名作がしきりに生まれたのも、放送技術の未熟な時代であった。
放送画面の技術が進歩し、そしてアナウンサー達の緊張感が消失した頃から、テレビドラマも程度が悪くなり、感銘を齎さなくなった。
 


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★緊張感を持たないアナウンサーが画面に出るようになったのに伴い、アナウンサー達の言葉にたいする無神経さが目立つようになった。 今画面に顔を出す連中の酷さはどうだろう。
敬語の用法等と言うものは特別な知識で無く、日常の振舞いに伴うものの筈であるが、とてもそんなレベルのものを要求できる段階でない。 日本語の単語の意味・用法の間違い以前に、単語のアクセントの出鱈目さが目に余る。
民放はそれでも仕方がないと思うが、国民から聴取料を取るNHKには許されないことである。

NHKではアナウンサーの人選を言語能力などで無く、見栄えとか、或いは局内の人間関係などの関係で決めているらしいが、せめて最低限の常識は備えている事を、採用条件に加味して貰いたい。

言葉だけでなく、マナーもそうである。 ドラマの場面で、食事中に箸を振り回しながら喋る姿は写さないようにして欲しい。 箸の持ち方の汚い者も、画面に出さないようにして欲しい。
良かれ悪しかれ時代が変わったということで、その様な人間も社会には居る、とNHKは言うであろうが、 まともな日本の家庭の躾に差支えるから。
NHKのアナウンサーが喋りながら手を振り回す無作法には、先月も竹中直人がゲスト出演中の番組の中で、それを咎めていたが、アナウンサーは笑い流して、効き目が無かった。
昨年にもマツケンが同様にゲスト番組で、今回の竹中と同様にそのことを言っていたが、矢張り効き目は無かった。

要するに、バカには何を言っても無効だ、と言うだけの話である。

読者も試しに、NHKのホットモーニングという番組、をご覧になると納得する。 
●アナウンサーが、「今朝は」、と言って右手を前に出す。
●「日本の空は」、と言いながら、 左手を前に出す。
●「晴れて」と言いながら、 両手で環を作る。
●「くると」、と言いながら、 両手を前に突き出す。  そして
●「思います」、と言いながら、 両手を頭の上に乗せる。
 なぜ静かに座って、これだけの言葉を話せないのだろう。
   一度、これが気になりだすと、もう馬鹿馬鹿しくて、画面を出来るだけ見ないように努力する。

竹中やマツケンは番組に出演中に言ったが、私の仲間のA君は、(ある程度の社会的地位の有る人物だが)、見兼ねてNHKに電話したそうだ。
するとその翌日の朝の番組で、この番組の内多と言う男性アナウンサーは必死の形相で右手と左手の指を組み合わせて動かないように努力していたが、それでも時々うっかりと喋りながら手を振りそうになって、気の毒だったそうだ。
ところが、黒崎という女性アナには連絡が行かなかったか、彼女自身の信念か、全然変化が無かったという。

これはその様な人物をカメラの前に出すNHKが悪い。 というよりも、これはNHK自身の趣味ではないか、と私は疑う。


★NHKは時々国語の話をテーマにして、日本語の正しい用法等に就いて、大学の入学試験問題以上の難しいことを解説したりして見せる。
大切なことは、その様な知識の切売りを放送するよりも、毎日の放送でアナウンサーがもっと初等的な小学生レベルの日本語を正確に発音する。特にアクセント等絶対に間違えないようにするのが先決だ

★程度が悪いのに喋りたがるNHKアナウンサーの一例が、先日の将棋名人戦第一局の放送にも見られた。 解説の山崎八段が非常に難しい局面の解説をしている途中で話題を変えて対局場誓うの風景の話に切替えた。  今回が初めてではないが何時でも
NHKの将棋タイトル戦の放送は将棋愛好家の視聴者の為にあるのでなく、アナウンサーのお喋り要求をを満足させるために存在する
と感じさせられる。 この点で、囲碁のタイトル戦は充実しているのが不思議である。

所で今日私がこの話を始めたのは訳がある。 私は些か執念深いのである。  長くなるから、回を改めて、その話をする。

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