日本海海戦 101周年

本来はこの記事は、5/27の日付でエントリーしたかった。
しかし、手許にある新聞が、朝日、毎日、神奈川、だけで、日経、産経、読売の各紙がないため、図書館に行って調べようとしている内に、日にちが過ぎてしまった。   調査未了で不本意であるが、一旦公表する。

丁度一年前に、「二人のピアニスト」君が、彼のブログに
   「日本海海戦100周年」
をエントリーした :
 {[A-10] [2005/5/27]}。

これに対して、随分と多数のコメントやトラックバックが寄せられたが、
それらの多くは、彼の記事の内容を理解しない人達からのもの、
題名だけ見て戦争賛美の記事と思った人の、 非難文であった。


どうせ、世間にはバカは多いのだから仕方ないと考えていたピアニスト君であるが、それらのコメントを寄せた人の中に、随分と立派な肩書きの人達が居るのには、流石に落胆していた。
例えば、京都大学名誉教授などという、一応日本では最高のインテリジェンスの期待出来る筈の人物のコメントは、ピアニスト君の記事の本文を読まないで書いたものであることが、明白jに分かった。

それらの下らないコメントを、ただ黙って消去するだけの彼に、私の方が寧ろ苛立って、お節介にも反論を書いたのが、
{[B-8] :[2005/05/30] 「日本海海戦100周年」に就いて}、であった。

東大名誉教授にだって、随分といい加減な人物がいることを、{[B-26] :性悪説論者の弁(3)}、に書いている私である。
京大名誉教授が、自分で読んでいない文章を、表題を見ただけで好戦的と決め付けるのを見ても、 ピアニスト君ほどには驚かない。
そこで、ピアニスト君の文章を、これ等のバカ共にも理解出来る様に解説したのであった。
詳細に就いては上記の2本の記事を見て頂くとして、概略をご紹介する。


「ピアニスト」氏の記事「日本海海戦100周年」は、
「明治人の、志を大切にした生き方」、を主題に書いた
ものである。

現在では多くの人は忘れていることだが、 
電子通信技術の重要性が社会に認知され、定着したのは、
日本海海戦、(と、タイタニック号事件の二つ)、の出来事に因る

 のである。


電子通信技術の発端は、有名なマルコニの実験(1895)だが、当時イタリア国内では録に評価もされなかった。
しかし、上記の経緯で世界の人々がこの技術の重要性を認識したのが、その後のエレクトロニクス技術の発展の原点で、そのお陰でNHKも生れた。

この話は新説でも何でもなく、普通の本には書いてあることだが、現在では皆、忘れている。
例えば、特に電波通信技術で成り立つNHKにとっては、この100周年記念日は、『超』特別の日」なのに、NHKだって何もしない。
その鈍感さと不勉強で、誕生日を忘れているためだ。


★「その技術の重要性」、が分かっていれば、北朝鮮でも原子爆弾製造に努力する。
しかし、世界中で無線通信技術の重要性に気が付いていない、あの時代に、 現在と違って文献情報も無い、部品や材料を売っているわけでない環境の中で、 マルコニの実験から僅か10年後の日本海海戦に、これを間に合わせたのが松代松之助だった。
その結果として、人類の海戦史上に未曾有のワンサイドゲームで、日本海軍に戦勝を齎した。 


それを見て、その技術的重要性に世界中で気が付いて、この技術が文明に定着した。
これだけの仕事をした、明治の人の志を知って欲しくて、ピアニスト氏は、「日本海海戦100周年」、を書いたのであった。 

処が、京大名誉教授し始め、多くの平和愛好家(?)ブロギストに、「戦争賛美」とコメントを入れられたのであった。


一年後の今年5月27日の、NHK番組にも、私の見た限りの上記の新聞にも、日本海海戦の話は完全に無かった。


★日本海海戦の勝因は、秋山真之松代松之助の功績が決定的である。
東郷も確かに偉かったが、最大の功労者の名が霞んで、記憶に残らなかったのは、明治政権が薩長閥支配であった為だろう。
私には、その名を惜しむ想いが有る{[B-30]:「人間の評価」に就いて(3) :参照}ので、多分に拘るのである。

最大の功労者の名前が沈没する例は、、現代でも多くある。

が、鎖国から開国に向かう幕末時代に、日本が欧米先進国の植民地に成らずに済んだ、忘れられた功労者の、松代藩主、真田信濃守幸貫も名前が残らなかったのは、明治政権から見れば、幕府側に居た人間だからだろう。
真田幸貫の話を、{[B-28]:「人間の評価」に就いて(1)}に紹介した。 

★更に、同じく、幕末の動乱期、大政奉還に際し、(例えば、近年のユーゴの様に)国内が泥沼の内戦にならずに済ませることに貢献した、功労者、堀直虎の名前も全く忘れ去られている。
その事跡を、{ [B-40]:2006/05/24:「人間の評価」に就いて(5):堀直虎 }、 に紹介した。

最近、教育基本法の論議に伴って、愛国心の教育の話題が良く論じられる。
私見では、お題目として「愛国心」と唱えてもダメである。
それでは、太平洋戦争中に、「気象庁」、「気象庁」、と唱えれば(弾丸に)当らない、と信じていた、帝国陸軍軍人と同じである。
此処に書いたような人人の生き様を語り聞かせることが、若者に愛国心を育てる方法だ、と思うのである。

この記事へのコメント

2006年06月01日 01:18
学習指導要領では次のようになっています。
次に掲げる人物を取り上げ,人物の働きや代表的な文化遺産を通して学習できるように指導すること。
卑弥呼,聖徳太子,小野妹子,中大兄皇子,中臣鎌足,聖武天皇,行基,鑑真,藤原道長,紫式部,清少納言,平清盛,源頼朝,源義経,北条時宗,足利義満,足利義政,雪舟,ザビエル,織田信長,豊臣秀吉,徳川家康,徳川家光,近松門左衛門,歌川(安藤)広重,本居宣長,杉田玄白,伊能忠敬,ペリー,勝海舟,西郷隆盛,大久保利通,木戸孝允,明治天皇,福沢諭吉,大隈重信,板垣退助,伊藤博文,陸奥宗光,東郷平八郎,小村寿太郎,野口英世
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301b/990301i.htm
小学生相手だから仕方が無いですかね。
佐久間象川
2006年06月01日 04:06
何時も発言の前には正確な調査をしてから意見を述べる飯大蔵様に、此処に教えて頂くまで、私は学習指導要領なるものが、此処までお節介な事になっているなんて知りませんでした。
そういうお節介な人達だから、大学生になっても日本語を話せない学生に、小学校から英語を教える事を考えるのですね。
卑弥呼を教える前に杉原千畝を教えるようにしておけば、ピアニスト氏が、
{国連常任理事国を目指す前に(2005/4/9):http://blog.goo.ne.jp/gookyaz/e/5cdda9eff6e69fb015f2b685acefd755
に書いたような失態で、日本が全世界の笑いものになることも防げたでしょうに。
Alps
2006年06月01日 08:16
舞台の上で活躍したり、踊った人は誰でも見えるし、それはそれなりに立派だと思う。しかし其の舞台を作り、舞台の上の人を支えた事のある事は知られないか、もしくは敢えて意識的に無視されてしまうケースが多いのも事実だ。
NHKのプロジェクトXなどでも、少なくとも自分が身近に知っている事を取り上げた番組などを見ていると、踊った人も確かに立派だが、その舞台を必死で作り上げた人たちのことは、全く触れていないのを見ていると、この番組の底の浅さを感じないわけにはゆかない。勿論それは自分が身近に知っている事実に就いてだけだが、サンプルから母集団を推定するQC的考えによれば、似通った傾向のあることが推定される。
日本海海戦の一方的な戦果の舞台を支えた人たちの事も、この時期に考えるのは、単に其の事実だけに留まらずこれからのことに繋がる事を忘れてはならない。
痩せ蛙
2006年06月01日 12:35
二人のピアニストさんが、バカなコメントやTBを消してしまったのは、正しい対処法でなかったと考えます。
それを残して置くことにより、「誰が、どの様なバカを言ったか」が、900万人のブロガーの目の前に、永く残るのです。 そして次にコメントする時には、良く考えて発言するようになるでしょう。
彼らが恥をかかずに済むようにした、ピアニストさんは、ブログ世界の向上の機会を潰したと思います。
モナミ
2006年06月23日 20:59
佐久間様
殿方が議論なさっておられる中にソフトなコメントで違和感を感じるのですが、一言お礼を申し上げたくて、、
私の自分史の様なものですが遡ってお読み下さいまして有難う御座います。
元々は子供達や孫達に私の生い立ちと時代背景を書き残そうと始めたブログですが、赤裸々に書いていておりますのでお恥ずかしい次第です。
豊富な内容の佐久間様の一年間のブログを読ませて頂くには時間が掛かりそうですが、日々の楽しみにさせて頂きたいと思っております。
2006年08月25日 08:35
はじめまして!
私のブログへのTBありがとうございました。ピアニスト氏の意図も理解されずに「日本海海戦100周年」を非難されたのではさぞかし無念だったと思います。エレクトロニクス技術の発展を支え貢献してきた原点を人々に知って貰いたかったのが理解されなかったのですね。往々にして人は表舞台だけに注目しがちです。せめてNHK位には取り上げて欲しかったですよね。ところで読み応えのある文章山積みですね。又、参ります♪
2006年08月25日 08:38
はじめまして!
私のブログへのTBありがとうございました。ピアニスト氏の意図も理解されずに「日本海海戦100周年」を非難されたのではさぞかし無念だったと思います。エレクトロニクス技術の発展を支え貢献してきた原点を人々に知って貰いたかったのが理解されなかったのですね。往々にして人は表舞台だけに注目しがちです。せめてNHK位には取り上げて欲しかったですよね。ところで読み応えのある文章山積みですね。
2006年08月25日 08:39
はじめまして!
私のブログへのTBありがとうございました。ピアニスト氏の意図も理解されずに「日本海海戦100周年」を非難されたのではさぞかし無念だったと思います。エレクトロニクス技術の発展を支え貢献してきた原点を人々に知って貰いたかったのが理解されなかったのですね。往々にして人は表舞台だけに注目しがちです。せめてNHK位には取り上げて欲しかったですよね。ところで読み応えのある文章山積みですね。
2006年08月25日 15:44
申し訳ありません。パソコンが固まってしまったので何度か押してたらこんなに・・・。どうか削除して下さいませ。今驚いてしまいました。すみませんm(_ _)m
佐久間象川
2006年08月28日 04:17
上の痩せ蛙様のご忠告に従い、ラベンダー様のコメントは削除しないで、残して置こうと思います。
mugi
2007年03月11日 20:41
TBありがとうございました。
私の地元紙(宮城県)の河北新報も、日本海海戦百年後の時もさして特集を組まなかったですね。
私は戦後の生まれなので、戦争に関しては実感さえありませんが、日本海海戦に対する記事を「戦争賛美」と批判する者の方が、もっと理解できない存在です。
戦争が悪なのは分かってます。ただ、史実としての戦争を取り上げること自体が、何故いけないのでしょう?
「戦争賛美」と決め付けている者たちこそ、歴史認識を全く欠いている。

日本海海戦で、電子通信技術の重要性が認知されたとは、初めて知りました(汗)。
東郷ばかりが名を残したようですね。
大泉不純一郎
2007年03月21日 03:56
東大教授イコール無責任。京大教授イコールバカ。と言っているのではなく、『その中には、こういう人も居る』、と言っていらっしゃるのだと思います。それならば、安倍クンが信頼した阪大教授本間某にも言及しなければ、東大・京大に対し、片手落ちです。
私は佐久間さんとは意見が違います。 「中には、その様な人物も居る」のではなくて、『大部分は、その様な手合いだと』信じています。
大学教授だけでなく、政治家に付いても同様です。
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