交通違反の話

二人のピアニスト氏が、船旅の船上シアターで見た、往年の映画の感想を書いている。
 {船旅のご報告(2):[A-42][2007/05/09]}

それに触発されて、変人キャズ君が
 { 映画「哀愁」の話:[C-139][2007/5/15] }
を書いた。


そこで、今度は私がそれを読んで触発されて、書きたくなったことがある。

★ ★  ★ ★  ★ ★ ★ ★ ★ ★

本題に入る前に、キャズ君は自分が都合が悪いものだから、あの記事に書かなかった事を、バラして置こう、と思う。

先ず、キャズ君の自動車運転暦の話をしておく。
彼はバイクの時代から数えて、50年以上の運転経歴、50万キロ以上の道路経歴に於いて無事故、道路交通法違反は2回だけである。
普通は1万キロに一度位、事故か違反が有るのが相場だから、単純な確率計算としては、2万キロの無事故無違反は4人に一人。  3万キロの無事故無違反は8人に一人。・ ・ 。  10万キロの無事故無違反は20億人に一人。
50万キロの無事故無違反は、320億人に一人、の確率である。

これ程の安全運転者である彼が犯した、2回の道路交通法違反のうち1回は、駐車違反。  それも

新宿駅前に自動車を置き放しにして、映画を見に行ってしまった、というのだから、ひどいものである。


彼のブログ記事★{ 映画「哀愁」の話}には、ロンドンから戻ったキャズ君は、日本で「哀愁」の上演が行なわれているのを知り、それを見に行った、
と、サラリと書いているが、実はその時のことである。

英国への出張から帰国して数日後に、車で新宿駅前を通りかかったとき、駅の脇にある大きな映画の看板で「哀愁」の上演中を知り、その場で車を放置して映画館に飛び込んだ。
勿論、ひとたまりも無く、駐車違反でレッカー車で撤去され、罰金を課せられたのであった。


あのブログ記事に記述が欠落しているものだから、私が敢えて補足する次第。

★ ★  ★ ★  ★ ★ ★ ★ ★ ★

本題に入る。 
変人キャズ君が{ 映画「哀愁」の話}、に書いているとおり、
自分では充分に分った心算で居ても、もっとキチンと分っている人から見ると、理解の浅い事、が良くある。

TVのアナウンサーが偉そうなものの言い方をしているが、その人物の底の浅さが見え透けている、などということは、良くあることである


例えば、NHKの将棋名人戦などの司会に出てくる、アナウンサーの棋力の弱さは、良い例である。
重要な局面で、解説者のプロ棋士がある意図を持って話を始めると、自分は棋力が弱いから事の重要性が理解出来ない。
分らない癖に分った様なモノの言い方をして、プロの話を中断させ、脱線させてしまう。

アマチュアでも棋力の強い視聴者は、プロ解説者が何を意図してその話を始めたのかが分るので、見ていて不満である。



あの村上アナのバカが、また邪魔を始めやがった、と言って憤慨する。
然し、当事者の村上アナは自分が至らない事は全く気が付いていないから、何時まで経っても、この事態は直らない。

昔、金田秀信とか、他の、強豪アマチュアが、同じ番組に聞き役に出演していた時には、
実は本人は分っていることでも、シラバクレテ、分らないフリをして質問し、解説のプロ棋士を誘導し、喋らしていた、
のと全く対照的である。


野球の放送でも、自分で喋りたいアナウンサーが、「撃ちました。撃ちました」、とやると、ラジオでなくテレビなんだから、「打ちました」なんて云わなくても分る、と言って怒りながら見ている視聴者がいる、のと同じである。

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今度のキャズ君の記事を見ると、
あれだけの回数を重ねて「哀愁」を見て、更に多額な交通反則金まで取られておきながら、尚且つ、未だ
「見るたびに、前回まで、気付かなかったこと」を発見する
とは、恐ろしい事である。

 我々は、恒に謙虚であらねばならない、と思う。

この記事へのコメント

2007年05月16日 02:10
TB有り難うございました。
「哀愁」はすでに著作権落ちしているようで、Yahoo動画で見られます。今ならネットで橋を確認できるので駐車違反にはならずにすむと言うことですね。でもばらして良いんですか?
将棋のアナウンサーの話はよく分かります。倉島さんとかいましたね。アナウンサーにも将棋を知っている人もいると思うのでNHKの人選ミスでしょうね。
 人間思いこんだら命がけですから、注意しないといけないですね。
佐久間象川
2007年05月16日 05:18
飯様、
貴重な情報を有難う御座いました。
私等のような老人は情報に疎いものだから知らなかったのだが、お陰で、私は、船内シアターにも行かず、交通違反罰金も取られずに、自室内で安く安全に、「哀愁」を、只今、見ることが出来ました。
矢張り、素晴らしいですね。有難う御座いました。
mugi
2007年05月16日 21:57
TBありがとうございました。
NHKに限らず民放も、偉そうなものの言い方をしているTVのアナウンサーが多いですよね。
特に某報道系番組の人気キャスター、70を過ぎているのに、「多事総論」はうんざりさせられます。
佐久間象川
2007年05月18日 02:01
mugi様、
人目に付く場所に立っている、というだけで、自分が偉いもののように思い込んでしまう、ということがある。
人間共通の弱点なのだろうが、特に、老人になると、周囲が注意してくれないので、危ない、と思います。
Alps
2007年05月18日 14:18
映画に限らず昔、傍線などをつけて感動した書を再読して又感動する事もある。
後に名画といわれるものにはそのような感動の場面が色濃く残っているのが素晴らしい。
娯楽といったら映画くらいしかない時代にはよく映画の梯子をした事もあるが、イデオロギーの問題は別として、是非見たい映画に「戦艦ポチョムキン」がある。
二人のピアニスト
2007年05月19日 05:42
「ウオーターロー橋の英国紳士」の話、及び「船艦ポチョムキン」の話、のコメントを拝見して、思い出したので、全く無関係な話を書きます。
2003/4/23に私は、オデッサを訪れる機会がありました。
「船艦ポチョムキン」のロケの現場で知られる、あの港の階段の直ぐ近くの海辺沿いの道を歩いていたら、向こうから歩いて来た、品の良いウクライナの老婦人が、大量の美しい花の束を抱えていました。 あまりに美しいので見とれたら、その後夫人は、ニコニコしながら数本の花を引き抜いて、渡してくれました。
勿論、言葉は全く通じない、というよりも最初から、言葉を交わす事を試みようともしない間柄だが、気持は良く通じた、と思います。
あの、貧しさを絵に描いたようなオデッサの街。「船艦ポチョムキン」ロケ現場での、最も忘れられない一齣でした。
晩秋
2007年05月31日 03:56
私のブログ記事、「記者の眼」にコメントを有難う御座いました。
ご忠告に従って、あの長すぎるエントリーを、二つに分割しました。
確かに、視点、論点を絞る事が大切だと、勉強になりました。

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