2009春の叙勲を見て

我々の仲間は、政府の行なう授賞、叙勲などの現実には大層不信を、持っている。
その為に、今までに仲間たちはその関連記事をかなり書いている。
   文末に、仲間の今までに書いた、関連記事のリスト、 を、
      {キャズ君の記事、 2008秋の叙勲を見て :からコピーし、
      加筆の上}、 ・ ・ 転載する。

この問題に付いては、昨年2008の春には私が書き、
   2008秋にキャズ君が書いているので、今回は私の書く番である。

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今朝の新聞に春の叙勲リストがあるを見て、
        私が真っ先に探したのは、N氏の名前である。
    ▲ 日本人四人のノーベル賞受賞:[A-90][2008/10/10] 
    ▲ 「浅田常三郎」を読んで(続):{C-171}

に書いてあるN氏の叙勲は、私は最初から、実現を期待はしてなかったので、
   無いのを知っても、驚かなかった。   しかし、そのリストの中に

と同じ大學の、S氏の名前があるを見て、私は呆れ返った

次のような事実を知っているからである。(▲[L-8] 学歴詐称

     ★ ★ ★ ★ ★

実は、S氏、N氏の居た大學には、かなり大きな教職員住宅の団地があって、
               多くの関係者が入居していたが、
そこの住民の間で有名な笑い話があったのを、私は知っている。

其処に住む、I夫人が、隣近所の奥さん仲間に、
  『私が東大に居た頃 ・ ・・』、という話を屡々するので、
近所のご婦人方は不審を覚えながらも、I夫人は東大卒だと思って居た。
あるとき、K氏、(「浅田常三郎」を読んで(続) 、に書いてあるK氏)、の奥方が、ご主人に尋ねた。 
I夫人が東大に居た、というのは本当ですか」、と。
K氏は即答した、「ああ、居たよ。 生協でパンを売って居た」。
その後、奥様仲間が気をつけていると、I夫人は嘘になることは言わないが、
聴き手が誤解して、I夫人が東大学生であった、かのように取るような言い方、をしている事がよく分った。

処で、S氏も、このI夫人と全く同じこと、をしているのであった。
S氏の当初勤務は大學の夜間付属短期大学の助手であって、普通ならば大學の助手(教官の身分)になることは考えられない実績・経歴であった。
かなりいい加減な事情で大學助手に採用されてから、
   内地留学で、東大に暫く行った。
S氏も、、『俺が東大に居た頃 ・ ・・』、という話を
嘘をつかぬ範囲で、相手を誤解させる様な文脈で話すので、
世間では、彼が東大卒業生だと、思っている人も多い。


     ★ ★ ★ ★ ★

私は学歴の低い人間を評価してはいけない、と言っているのではない。
私は学歴の高い人間が偉い、と思っている訳ではない。
松下幸之助を初めとして、本当に粗末な学歴でありながら、大変に素晴らしい仕事をした人物は、限りなく居る。
寧ろ、私は人間を学歴で評価する人間を好きでない
他人への評価の仕方、だけでなく、
  ”自身が教養の一かけらもないのに、私立の大学
   の卒業であることだけで、妙なプライドを持つような人間”、
も、内心軽蔑している。

この私の感性では、相手が誤解して自分が東大卒であると
      取るように仕向ける根性が、先ず嫌
である。
然し、それ以上に私が問題を感じるのは、
普通ならば助手に採用する事も有り得ない人物
      を採用して、更に短大教授に昇進させた、
その大學の無見識
、  に対してである。

更に、その後、此処では詳細を述べないが、文部官僚の都合で、
其処の短大教授全員を大學の学部教授に昇格のうえ吸収したので、
彼は大学教授になってしまった

     ★ ★ ★ ★ ★

そして、私が最も問題を感じるのは
     学歴、経歴は別にしても、何の業績も無いS氏に、

同じ大學に居た、世界的業績を上げた実績のある先輩達、を差し置いて
叙勲を行なうことである。


同じ大學には、N氏のような突出した実績でなくても、
例えば、南極観測のY氏とか、 世界最高の評価のあったBTL研究所に毎年招聘されて共同研究をしていたI氏とか、 その頃の日本では珍しかった世界レベルの業績を挙げていた先輩達が多数居るのに、
更には、その様な業績はないが、普通の大学教授として立派な良識を持った同僚が大部分であるのに、
その人達を差し置いてS氏が叙勲をされたことに、私は呆れたのである。


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 冒頭に述べたように、仲間の書いた、関連記事のリストを挙げる。

▲[A-91]:ノーベル賞受賞者と文化勲章 :[2008/10/29]
▲ [A-90]:日本人四人のノーベル賞受賞:[2008/10/10] 
▲[B-29]: 「人間の評価」に就いて(2)極端な事例:[2006/03/14] →
         → 旧社会党議員たちの受勲と、杉原千畝氏
▲[B-30]:「人間の評価」に就いて(3):[2006/03/15]
         → → 旧社会党関係でも立派な人が居た
▲[B-39]:「人間の評価」に就いて(4)春の叙勲:[2006/05/5]
         → → 村山氏の桐花大綬章授賞の批判
▲[B-52]:人間の評価に付いて(6)秋の叙勲
         → → 市議、村長が多い受勲者選考のウラ
▲[B-78]:人間の評価:(8)春の叙勲:(2008/5/4)
          → →   末は博士か、叙勲者か
▲[C-143]: 「美しい国」への提案(4) 叙勲の話[a]:[2007/5/25]
         → →  城山三郎氏の話
▲[C-144]: 「美しい国」への提案(5)叙勲の話[b]:[2007/5/26]
▲[Cs-161] : 秋の叙勲に思う:[2007/11/3]
         → →  中授賞の殆ど全員が県議、市議
▲ [C-171] :「浅田常三郎」を読んで(続):[2008/7/10]
▲[C-173]:2008秋の叙勲を見て :[2008/11/3]

      ★ ★ ★

 上述の学卒者の肩書き学位の関連では、 →
   ▲[A-13]:歴史認識(2)
   ▲[C-170]:「浅田常三郎」を読んで:[2008/7/9]
   ▲[C-171]:「浅田常三郎」を読んで(続):[2008/7/10]
   ▲[L-8] 学歴詐称:[2006/06/14] 
     ★ ★ ★ ★ ★

  最も相応しい人には叙勲の話は無い → [B-29]、 [C-171]
  政府が贈ると言っても相応しい人は受取らない → [C-143]
  とんでもない人のところに最高の授賞が行く → [B-39]
  筋目を通す人は贈ると言われても辞退する  → [B-30]

この記事へのコメント

変人キャズ
2009年05月14日 10:42
N氏の学歴は、旧制静岡中学4年終了で旧制一高入学、東大卒です。
佐久間様のこのエントリーの趣旨から、このようなN氏の学歴についてもコメントを入れるのは申訳ないと思うのですが、当時の時代の常識からすると、凄い学歴です。 でも、その経歴よりも、その業績の方が何万倍も凄いです。
N氏の紹介に引用されている、「浅田常三郎」:http://kyaz.at.webry.info/200807/article_2.html、には、そのことを書いてないので、補足しておきます。

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