2010秋の叙勲と褒章(3)

今秋はノーベル化学賞の嬉しい話題があったので、その記事を
   書きたいと思ったが、どうせ近日中に叙勲の発表が
   あるので、それを纏めて「叙勲と褒章」のテーマで
   一連の記事、にする予定で居た。
ところが、「叙勲と褒章」(1)、(2) の記事を公開したところで、
   思い掛けない経緯で小旅行に出掛けることになり、
   旅行中に、11/3の叙勲の発表が行われたので、
   予定が狂った。
前回、前々回の記事の名前に叙勲の文字を入れないで
   おけばよかった、と悔やんだ。
   それならば、公開済みの記事の名称を変更すればよい
   のだが、もうひとつ想定外の事情、に気が付いた。

それは、私のブログの読者は毎回、大体ほぼ決まった数の
   人達であって、その時によって変動するが、せいぜい
   2倍程度である。
   それがどういう訳か、今回のテーマの記事に限って、
   前回も、前々回も、いつもの5倍くらいの読者が
   見てくれているのである。
それが何故かは分からないが、一つの可能性は、
   我々仲間が、この時期になると、「叙勲関係の記事」
   を書くのを見てきた人が、今回は何を言うか、と
   関心を持って見ていて下さるのかもしれない、と考えた。 

私らの仲間は、政府の行う叙勲の有りようには以前から
   批判的な意見を持ち、従来、毎度のように、
   それを書き綴ってきた。
今回の「叙勲と褒章」(1)、(2) の記事にも、その辺の感覚
   が述べられている部分があるので、 (3)として、
   叙勲についての生データは無いが、従来の蒸し返しを、
    此処に入れて置くことにする。  つまり
   「2010秋の叙勲」については、何も触れないが、
   従前の我々の意見を紹介する、今春の記事
     ▲ 2010春の叙勲:[B-117]:[2010/5/6]
の後半に書いた部分を、此処にそのまま再掲載して、
     読者の便に供したい、と思う。


 ★ ★ ★ {注記}叙勲をめぐる過去の実例 ★ ★ ★

 日本国の出す叙勲に最も相応しい杉原千畝氏へは、
  外務省がその名誉回復をしたのが、 2000年10月10日
  になってからである。  叙勲など、勿論無かった。
  (▲[B-29]: 「人間の評価」に就いて(2)極端な事例:参照)

 政府が叙勲を申し出ても、本人が断った例は、
          有名人、無名人、で非常に多くあるが、
△その理由が良く知られているところでは、
    城山三郎氏と、
    ノーベル賞受賞の大江健三郎氏の例、がある。
中山素平氏は「人間の値打ちを、役所に
    決められるのは、抵抗がある」、  として断わり、
△「粗にして野だが、卑ではないつもり」の
    石田礼助氏も、 受勲を拒否、
▼叙勲制度に反対した社会党議員の多くは、
              制度が成立すると貰った。  が、
△社会党関係者で叙勲辞退したのは、河上丈太郎
      浅沼稲次郎鈴木茂三郎成田知巳
   党員以外では太田薫岩井章、が辞退した。
石坂泰三氏は「後継の経団連会長が困るから」と
              嫌々ながら、叙勲を受けた。
▼猟奇殺人事件の殺人鬼・小野悦男、を野に放って、
     更なる犠牲者を出した裁判官
          (控訴審で無罪判決を出した裁判長)、は、
     勲二等瑞宝章、を受けた。



 ★ ★ ★ 仲間の書いた、関連記事のリスト ★ ★ ★

▲[A-91]:ノーベル賞受賞者と文化勲章 :[2008/10/29]
▲ [A-90]:日本人四人のノーベル賞受賞:[2008/10/10] 
▲[B-29]: 「人間の評価」に就いて(2)極端な事例:[2006/03/14]
       → → 旧社会党議員たちの受勲と、杉原千畝氏
▲[B-30]:「人間の評価」に就いて(3):[2006/03/15]
         → → 旧社会党関係でも立派な人が居た
▲[B-39]:「人間の評価」に就いて(4)春の叙勲:[2006/05/5]
         → → 村山氏の桐花大綬章授賞の批判
▲[B-52]:人間の評価に付いて(6)秋の叙勲
         → → 市議、村長が多い受勲者選考のウラ
▲[B-66]: 人間の評価: (7)秋の叙勲・栗林忠道①:(2007/10/20)
▲[B-67]: 人間の評価: (7)秋の叙勲・栗林忠道②:(2007/10/20)
▲[B-78]:人間の評価:(8)春の叙勲:(2008/5/4)
          → →   末は博士か、叙勲者か
▲[B-92]: 2009春の叙勲を見て :[2009/4/29]
▲[C-143]: 「美しい国」への提案(4) 叙勲の話[a]:[2007/5/25]
         → →  城山三郎氏の話
▲[C-144]: 「美しい国」への提案(5)叙勲の話[b]:[2007/5/26]
▲[Cs-161] : 秋の叙勲に思う:[2007/11/3]
         → →  中授賞の殆ど全員が県議、市議
▲ [C-171] :「浅田常三郎」を読んで(続):[2008/7/10]
▲[C-173]:2008秋の叙勲を見て :[2008/11/3]
▲[C-192] 2009秋の叙勲を見て:[2009/11/3]

  ★ ★ ★ 追加、補足  ★ ★ ★

2010年秋の叙勲受章者は、
   桐花大授賞1(扇千景:女性初、歴代最高位)、
   旭日賞899、瑞宝章3283人、の計4173人で、
      2003年の制度改正後最多。
民間人は42%の1761人で、ここ数年の1600人台
より増え、 女性は約9%の377人

▲[L-57] JICA業務縮減を喜ぶ(3):[10/5/8]
▲[B-117] 2010春の叙勲:[2010/5/6]
▲[B-140] 2010秋の叙勲と褒章(1):[2010/10/30]
▲[B-141] 2010秋の叙勲と褒章(2):[2010/11/1]
▲[A-120] ノーベル賞と文化勲章:[2010/11/8]
     
      ★ ★ ★

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