原発文化人50人斬り

「原発文化人50人斬り」(佐高信著、毎日新聞社刊)
             という本を読んだ。
3.11以来急速に変化した世論の中で、
その前日までの自身の原発評価の発言には頬かむりして
  原発反対を唱える、変節文化人[×]、と、
その以前の辛い環境の中で誠実に生き、現在になって
  みるとその主張の正しさ、或いは賛否とは別に
  誠実さ、が明かになった文化人[○]
の、過去の具体的な資料、が記述してある。

取上げられている人名、を紹介する
私等の老人仲間が書くブログ記事の多くは、その時点での
  事実とか報道で得た情報に基づいての所感を
  綴っているので、当事者のその以前の来歴などは
  知らない場合が多い。
それゆえ、多くの人の過去の事績を承知しておき、
  今後参照するための資料として、この本で取上げている
  人名と、その掲載頁のメモを作って置くことにした。
 (本に索引があったのでなく、私が自分で数え上げた
  リスト、それもただ一度見ただけで作成したもの
  だから、中には私の興味が薄くて拾わなかった
  人名もあるし、掲載頁も見落しもあるだろう。
  それで、[×]が78名、[○]が19名である。)


★ ★ [×:人名の後の数字は関連事項掲載頁] ★ ★
   本書で原発戦犯として、名を挙げられた人物は、

アントニオ猪木(14)、 浅草キッド(16)、 梅原猛(21,32-39)、
江波杏子(87)、 小沢遼子(88)、 小沢一郎(176)、
大宅映子(19)、 大前研一(16,17,59-65)、 大坪弘道(検事179)、
大林宣彦(88)、 王貞治(87)、 大熊由紀子(88)、
岡江久美子(19,87)、 荻野アンナ(15)、
奥村喜和男(官僚144,147)、 勝間和代(16,84)、
蟹瀬誠一(73,88)、 菅直人(77,133,174-7,180)、
ビートたけし(北野武16,17,18,44-47)、 北野大(16)、
北村晴男(19)、 金美齢(73,88)、 木場弘子(19)、
木村剛(194-196)、 草野仁(19)、 小泉純一郎(174,5)、
小宮山宏(21)、 小佐古敏荘(40-43)、
幸田真音(作家、15,83-86)、
近藤駿介(原子力委員長、17,21,170)、
堺屋太一(16,17,20,66-72)、 さかなクン(87)、
佐賀元明(検事179)、 杉山元(144)、 鈴木篤之(170)、
鈴木京香(87)、 鈴木光司(88)、
住田裕子(タレント弁護士、19,139)、
正力松太郎(161-167)、 関村直人(170)、
田原総一郎(21)、 竹中平蔵(190-193)、
寺田農(89)、 豊田有恒(88)、 東京電力(131-158)、
中島健(170)、 中曽根康弘(21,22-31,81,161)、
中畑清(19)、 長島一茂(206)、 西山英彦(170)、
野口健(87,203)、 平岩外四(153-157)、
福沢朗(88)、 星野仙一(19,87)、
弘兼憲史(漫画家、16,20,73-76)、 福島敦子(73)、
藤沢久美(19)、 藤原銀次郎(146)、 古舘伊知郎(194)、
マスメデイア(139,159-169,178、198)、 前田恒彦(検事179)、
班目春樹(21,40-42)、 舞の海(87)、
松本零士(88)、 みのもんた(203)、 三宅久之(19)、
民主党(186)、 茂木健一郎(16)、 森本宏(検事、139)、
薬丸裕英(19)、 山折哲雄(88)、 与謝野馨(21,77-82)、
養老孟司(16)、 吉村作治(19)、 吉本隆明(21,48-52)、
労働組合(137,151)、 渡瀬恒彦(19)、 渡部恒三(21,53-58)、


★ ★ [○:人名の後の数字は関連事項掲載頁] ★ ★
   本書で誠実さを讃えて、名を挙げられた人物は、

井深大(184)、 忌野清志郎(音楽家、128-130)、
池田成彬(147)、 今中哲二(172)、
宇井純(173)、 河合栄冶郎(150)、
木川田一隆(132-133,141,148-157)、
小出裕章(124-127,172)、 郷誠之助(145-148)、
佐藤栄佐久(前福島県知事、137-140,201)、
ゾルゲ(144)、 高木仁三郎(92-114)、
高橋是清(148)、 原田正純(173)、 広瀬隆(120-123)、
松下龍一(作家、115-119)、 松永安佐衛門(133,141,147,148)、
松村健三(164-167)、 矢次一夫(145-6)、

     ★ ★ ★ ★ ★

社会的に影響力を持つ人の、過去の発言や行動
  を知るための、人物リストとして利用するのが
  目的なのだが、その前提として、
  この本の著者の信頼性が必要だ。
私自身は必ずしも本著者の佐高氏に全面的に共感
  するものでなく、思想的にも違和感を持つ部分も多い。

ウイキぺデイアで見ると、佐高信は大学時代から
  ベ平連のデモに加わり、支持政党は一貫して、
  日本社会党(現・社会民主党)である。 護憲運動
  を行なっているが、日本共産党には批判的である
クリーンなタカ派よりは、ダーティでもハト派の方
      が良い
」と、佐高は言い、
  鈴木宗男ら自民党内の左派や、 旧竹下派
  人脈との関係を深め、田中角栄も、
  「ダーティなハト」、として相対的に評価している。

この様に著者が往年の市民活動をしていたような
  人物であるから、
  例えば、菅直人の取り上げ方が希薄であり、
  旧い同志の管が・・などという文章が出てくるので
  分かるように、総理大臣として実に無責任な
  管の所業には、本書はあまり触れないで済ます。
当然、功労者の欄に、力武常次
  (▲伝統文化と常識の変遷(5a) 力武常次 :[B-61])
の名前などは、全く触れられていない


しかし、その点を踏まえたうえで、出版物などの
  資料の存在する事実を記載してある人物リスト
  として利用するのには役立つと思う。


「一億総懺悔的に戦争責任をなし崩しにする言い方
  には賛成できない。 被害が広がり長期化すると、
  加害者が救世主の如き顔をしたり、被害者の如き
  顔をする例が出てくる」、
という著者の言い分には、全く同感であるが、
   佐高氏が信奉する社会党とか新左翼が
   正にその問題児、であるのが可笑しい。
  {キャズ君が、▲ 60年前の回想(3):[C-204]
            に書いているように、}

しかし、その佐高氏の作った資料でも、著名人の
  過去の発言とか行為の記述には出典が示されて
  いるのだから、利用価値は十分にあると思う。


     ★ ★ ★ ★ ★

私ら老人仲間の、この問題(原発事故の
  対応の人的問題)に関するブログ記事として、
  これまでに公開されたもの、としては、
▲ [2011/6/7] : 私が総理ならば:[A-133]
▲ [2011/6/18] : 私が総理ならば:[A-134]
▲ [2011/6/23] : 他者の苦しみへの鈍感さ:[A-135]
▲ [2007/09/01]: 伝統文化と常識の変遷(5a) 力武常次 :[B-61]
▲ [2011/3/17] : 福島原子力発電所の事故処理:[B-150]
▲ [2011/3/21]: 福島原発の事故処理(続):[B-151]
[2011/5/24]:原発謝罪の歴史:[B-154]
▲[2011/8/24]:原発事故の対応に驚く:[B-159]
▲[2011/3/30]:巨大地震と第3の維新(1):[C-246]
▲[2011/3/30] : 巨大地震と第3の維新(2):[C-247]
▲[2011/4/6] :巨大地震と第3の維新(3):[C-248]
▲[2011/4/22]: 「科学技術過信の果て」ではない:[C-250] 
▲[2011/5/15]: 「科学技術過信」ではない(続):[C-251] 
▲[2011/9/5] :稲むらの火と古賀茂明:[C-260] 
▲[2011/5/7] :放射能汚染と病院の不徳義:[L-76]
▲[2011/6/18] :原発翼賛派批判:[L-78]

などがある。
若しも、今回読んだ本で修正すべき箇所があれば、再検討しなければならない。

この記事へのコメント

変人キャズ
2011年09月22日 02:41
「クリーンなタカ派よりはダーティでもハト派の方が良い」という、佐高の思考は正に社会党的であり、私の真反対な哲学だ。 それで、この本を見て人物評価の参考にするのには、十分に注意しなければなるまい。
Mariko
2011年09月23日 03:03
北朝鮮政府が拉致の事実を認めた後までもまだ、拉致などは存在しない、と頑張っていた、ダーテイな日本社会党の信奉者だから、佐高さんは、例えば田原総一郎などの悪行をこの本で殆ど書かないのでしょう。 変人キャズさまの「66回終戦記念日(続)」にあるようなクリーンなタカ派の人たちが居なかったら、1945年の終戦は成り立たなかったのです。 私はこの本をあまり信用しません。 さかなクンを斬るくせに、管直人を殆ど論じないなんて、おかしいですものね。
佐高ファン
2013年03月26日 16:29
「自分にはトコトン甘く、他人には重箱の隅をつついてでも批判、ナンチャテ批評家」というところですかな?
 あの原発推進派・寺島実郎氏が学長を務める多摩大学ではそそくさと講演に出掛け、自分の政治塾では同氏を講師に招き対談・共著で持ちつ持たれつの麗しき関係。
 真っ先に批判すべき相手とニギニギ、相互繁栄、無批判礼賛。自分に利害が絡まず政治主張が異なれば曲解し事実を歪めた形にしてでも相手を罵倒。不都合な反論には黙殺してほとぼりが冷めるのを待つ冷静緻密な頭脳の持ち主。
 そんな自分の利害に飽くまでも貪欲な佐高さんは最近の日本では見られない自分に正直なお方です。

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