新年の所感

皆さまのブログを見ると、 
Alps氏は:    ▲ 年迎う
ピアニスト君は:▲  年頭のご挨拶:[A-144]:[2012/1/9]
晩秋氏は:    ▲ 年初に思う:[L-88][12/1/23]
      と、新年のご挨拶をしている。
キャズ君だけは相変わらずで新年早々に喧しい教育政策批判
           ▲  大学の9月入学:[C-268][2012/1/20]
をしているが、タイムリーな話題の心算なのだろう。
モナミ様のブログは少し前から記事を拝見できなくなって
   いたが、今春は新春のコメントも仲間の誰の所にも
   頂けなくなってしまった。 我々以上の御年長なので
   致し方ないのだろう。

兎も角、皆様が新年のご挨拶をしているのに、私一人が
   旧聞の蒸し返しをしているのは如何にも恰好が悪いので、
   年初の感想を綴る。

社会的現実として超高齢化社会の大津波が日本を襲って
   政治課題としても大きな課題として取り上げられる
   ようになっている。
 今から何年経つと若者何人で老人何人を背負うか、
   などという話をメデイアではよくするのだが、
   私の実感は、もっともっと切実な現実が目の前に在る。

     ★ ★ ★ ★ ★

年初に最も多く考えたことは、「安心して死ねるか」
   という問題だった。 高度経済成長に些かは寄与して
   働いてきたつもりが、坂の上の到達点がこの様な悩み
   だった、とは知らずに来た。

数年後に消費税を増税し、一体改革をして社会再建を
   すると、政治家は呑気な事を言っているが、現在は
   既にカネもなく頼れる縁者も居ない人間が施設に
   押し込められて死んでいく。 その施設さえ見付から
   ずに困り切っている姿も見掛ける。
現役の政治家の改革ビジョンは現実に困っている
   介護対策と全く遊離したものである。

若い頃には無条件に、「長寿社会とは幸せなもの」と
   思い込んでいたが、後期高齢者になって気付いて見ると、
   同級生は死んだかボケたかの何れかで、話し相手も
   居なくなっている。 私は浦島太郎になっていた。

 改めてデータを見て己の不明を恥じた。
日本の総人口に占める老人(65歳以上)の比率は、
   1970年(高度成長期)には7%だったが、
   7%(70年)、→14%(94年)、→20%(05年)、→23%(10年)、
            →32%(30年の予測)、
高齢世帯(世帯主が65歳以上)に占める1人暮らしの比率
     29%(05年)、→32%(15年)、→37%(25年の予測)、
65歳以上人口に占める認知症患者
      6.3%(02年)、→7.6%(15年)、→9.3%(25年の予測)、
と増え続ける見通しである。    65歳なんて、私から
   見れば、ふた回りも若い世代で、この数字である。

      ★ ★ ★ ★ ★

少子高齢化、という視点で見ると、年金問題とか
           社会維持が気になる:
労働力の中核をなす生産人口  (2010年現在)
         (15~64歳)は、8152万人で総人口の63.7%
   高齢者(65歳以上)は、2958万人で総人口の23.1%
それが、国立社会保障・人口問題研究所の推計では、
2055年には 生産人口
         (15~64歳)は、4599万人で総人口の51.1%
   高齢者(65歳以上)は、3646万人で総人口の40.5%
希望者全員が65歳まで働ける企業は現在、
      全体の47.9%、そのうち大企業は23.8%だ。
現在の20代、30代の3割程度が非正規雇用、で、
   30代後半でも、年収が300万円に届かない時代だ。

      ★ ★ ★ ★ ★

これとはスジの違う話かもしれないが、現在社会では
   再婚はごく普通のことであり、
      離婚した男性の76%、女性の64%が再婚している。 
   嘗て、ミッドウェイでの日米合同慰霊祭に参加した多くの
   老婆が、「許婚者が此処で亡くなったので、私は一生を
   独身で過ごしました」というのを目の前にして、
   戦中派の Y君も驚いたとの話があったが、
   「時代と共に変化する意識」の問題である。

 平均寿命の延びに依って、昔ならば痴呆などの問題は
   あまり多くは生じなかったのに、現在は社会的な問題
   になったということも時代の変化である。
    社会の構成員の一人として自分の割り当てられた職分
   をこなしておけば、夫々の分野の担当者もみな夫々に
   きちんと仕事をしてくれると信じていたのに、
   今になって気付いて見ると、現在は政治家がその様な
   意識は持っていなかった
、ということも、時代である。

以前から時折感じていた、「人間には、その人の生きるのに
   相応しい時代がある
」のを、改めて思ったのだった。

      ★ ★ ★ ★ ★

昨年2011/10/31に世界の人口は70億人に達した(国連推計)。
    1987に50億人に達してから僅か24年目である。
   私が子供の頃、世界の人口は20億人と憶えた。 いや、
   10億人に届いた200年前にも人口増加が大変、との
   騒ぎがあったそうだが、最近数十年間の増加は恐ろしい。
   寿命の増加の他に、人口増加の現実があってみると、
生活意識は社会維持の問題を超えて地球維持の観点
      からの再考が必要とされるのだろう。

 何にしても、自身の問題として、現代版浦島太郎となった
   私は数十年前までの人が考えた「死」とは別の形で、
   「安心して死ねるか」という問題を
   この新年に  考えさせられたのだった。

この記事へのコメント

2012年01月23日 12:04
モナミの事を気に止めて下さいまして有難うございます本当に御無沙汰致しておりました。
体調がすぐれない事も有りましたがPCの方も不調でしたので御無沙汰しておりましたが共にOKとなりましたのでまた皆様とお話させて頂きたいと思っております、
宜しくお願い致します。
佐久間様にとりまして今年も楽しい事の多い年になります様に。
人生の終盤近くになった私ですがエピローグは華やかな
中で、、と誕生日を迎えて思うようになりました。
少し体調が悪かったのでこの様な事を考える様になったのでしょうが今年も健康に留意の上楽しく過ごしたいと思っております。
佐久間象川
2012年01月23日 17:06
モナミ様。
不用意にお名前を出したりして大変失礼致しました。
お元気でいらっしゃると知って嬉しく存じました。
失礼の段は重ねてお詫びしますので、お許しください。
Alps
2012年01月24日 18:09
信州へ行ってきました。兄の49日忌の為。
南木曽を過ぎて姨捨の棚田までは一面の雪景色でした。
久しぶりに見る雪景色だったが、気重だったのは致しかたないこと。
余り先のことも考えず、いつの間にか後期高齢者の中にいる自分の愚鈍さを感じていますが、それでも今回だけは、人の生死とはと考えながらの信州行きでもありました。

この記事へのトラックバック

  • 武野・武治

    Excerpt: 今年の新年の感想、いや日本が大変な目に遭った昨年の   年末の感想、を我々の老人仲間たちが語るのを聞いて   いると、一つの共通な思いが滲み出ているのに気付く。 戦中、戦後にそれぞれの職分で働い.. Weblog: 佐久間象川 racked: 2012-01-27 03:35
  • 経済学(3)データ

    Excerpt:   ▲経済学を知って(2):[C-270]   ▲経済学を知って(1):[C-269] に書いた次第で、メデイアの経済ニュースを多少理解できる ようになったが、従来のデータを知らないので困ること.. Weblog: 変人キャズ racked: 2012-02-08 02:54