無意味な法律家(補足)

前回記事の内容は偶々その様なことが有った、というのでなく、
     その以前から、同様な事が続いていた。
前回記事の補足として、その事例を紹介して、置く。

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交通事故の取扱いの例であるが、前回引用した、
   『「危険運転致死傷罪」を作った経緯とその運用』、
         に付いて述べたキャズ君のブログ記事
   ▲ 日本の司法制度:[C-180] [2009/5/15]
が公開された翌月、2009年6月、横浜市の交差点で、
   赤信号なのに時速70㌔で進入し、右折車と衝突をして
   歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた看護師の女性
   3人が巻込まれて、死亡した事件
があった。

これに対する法的処置は、2010年10月19日の地裁判決で、
   やはり、『自動車運転過失致死傷罪
        禁固4年以上5年以下』、の不定期刑だった。
この運転をしていた川崎市宮前区の少年(19)の、法廷での
   不誠実な説明や態度に対し、小池勝雅裁判長は、
   「不自然な弁解が多く、内省が不十分」と断じたが、
被害者遺族に対して、本件で危険運転致死傷罪を適用
   しなかった理由や、裁判の進行についての説明、
   はなかった。
 
被害女性3人は昭和大横浜市北部病院の看護師で、
   傲岸で不誠実な運転者少年とは桁違いに、
   社会のためには大切な人たちであった。


★ ★ ★ ★ ★
 
飼い犬の取り締まりの問題の前例としては、
   2000年11月頃の新聞だったと思うが、飼い犬が
   2年間余で8回も、通行人や児童など近隣住民に
   噛みついて傷を負わせていた
記事を読んだ。
   愛知県東海市で起きたこの事件も、被害者に死者は
   出なかったが、2カ月の重傷などを負わされた人たちは
   可能性としては死ぬこともあり得たのだ。

それを2年余もそのままにしていた当局者は
   責任を問われなかった。


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前回述べたように、何の落ち度もない人間の生命を奪う
   ような行為に対して、法律が予防効果を考えないのが、
   日本の法律家である。

我が国の国情は本質に鈍感だ。 聊か話題が異なるが、 
   尊厳死も、告知の問題も、現在では常識である。
   いや現在では、既に行き過ぎて問題がある。
   無神経な医師が患者に向かって、「貴方の余命は
   あと3カ月です」、などと気楽に発言する状況である。

しかし、僅か30年ほど前に、私らがそれを主張した時には
   非常識として相手にされなかったし、厚生省の官僚が、
      安楽死協会の法人格を認めないため、
   任意団体として活動するしかなかったのだった。

皆で、もう少し本質的にものを考えること、
   法律の字句文言でなく、精神を大切にする社会
   を作っていきたい
ものである。

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