「オームの公判」報道を見て

3月20日、の新聞に「オウムの公判」の報道記事を見て、
春分の日とはいえ、その のんびりさ加減に驚き、呆れた。
今月は、シンドラーエレベータ死亡事件が発生から6年経って
漸く初公判が始まったというので驚いていたら、今度は
1995年、つまり18年前の事件の裁判
      法手続きの進行の報道である。
この調子では、明日辺りの新聞には、元禄年間の
   花見の席でスリを働いた男の審判の報道が、
   載るかもしれない、と思った。

20日の新聞に載ったのは、元オウム真理教幹部の平田信被告
  の裁判での証人尋問の報道である。
  平田は目黒公証役場事務長の刈谷清志さんが死亡
  した事件(1995年2月)で、 2011年末に逮捕され、
  逮捕監禁の罪で起訴されたが、その公判前整理手続きで、
  東京地検が二人の死刑囚の証人尋問を東京地裁に申請した、
  との報道である。


二人の死刑囚とは、井上嘉浩、中川智正で、これら教団元幹部は
  地下鉄サリン事件などで、死刑が確定している。
  刈谷事件では、井上は平田が運転する車で現場に赴き、
  拉致を指揮。 中川は拉致現場と教団施設で
  刈谷さんに 全身麻酔薬を注射した、とされる。
  刈谷事件のほかに、平田は、マンション爆発事件と
  オウム真理教施設への火炎瓶投擢事件でも起訴、
  両事件とも井上が指揮し平田が見張り役を務めた。

平田が捕まったのは一昨年でも、事件そのものは18年前である。
何故裁判の手続きに、これほどの時間を掛けるのだろう。
この手続きは、一昨年とまでは言わないが、昨年前半にあっても当然だっただろう。
しかも、近く地裁が証人尋問の可否を判断するらしいが、法務省は、
  「法廷尋問は拘置所から裁判所まで移送が必要になる」
  などと危惧しているという。

こういう日本の法務関係者の、超・間延びした非常識な感覚
  に付いては、今までにも私は何度も批判記事を書いた:
   ▲ 地下鉄サリン裁判 :[B-103][2009/11/12]
   ▲ 死刑執行に思う(1):[B-172][2012/4/3]
   ▲ 死刑執行に思う(2):[B-173][2012/4/4]
   ▲ 無意味な法律家:[B-175][2012/5/19]
   ▲ 無意味な法律家(補足):[B-176][2012/5/26]

これらの記事に何度も書いたが、他の分野で働いている人達と、
   このような間延びした仕事をしている法務関係者が、
   社会で同等な処遇を受けることでさえ可笑しいのに、
   彼らが寧ろ一般人よりも高給で処遇されていることが
   本当に腹立たしい。

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