「人類滅亡論」の先覚者

★「二人のピアニスト」のブログ記事{国連常任理事国を目指す前に}へのコメント意見(2005/4/19):{どうぞ、ご心配なく(2005/4/19)}の中で、
「変人キャズ」さんは

『私は「人類は滅亡する」という意見人類滅亡論[3]自然科学の進歩による滅亡の持ち主だから、この記事のような心配はしません。
地表に僅かに残された痕跡に依って、昔其処には優れた文明が存在したのだと分る遺跡が、地球上には数多く有ります。
それを築いた民族が滅びて歴史から消えても、
   人類は今日の繁栄に辿り着いたのだ。
現在の様な視野狭窄な日本国は消えた方が、
   人類全体の歴史のためには良いのかも知れません。
心配なのは、人類全体が今、危機に立っている事だ』、


 と書いています。

面白いご意見だとは思いますが、新しくはない事をご指摘致します


武田泰淳の作品は戦後の一時期非常に良く読まれましたが、この作家は日中戦争の初期から中国各地を転戦し、中国で終戦を迎えた人です。
 彼が戦後書いたエッセイに、

「戦争に依ってある国が滅亡し消滅するのは、世界という生物の肉体のちょっとした消化作用であり、月経現象であり、あくびでさえある。
世界の胎内で数個或いは数十個の民俗が争い、消滅しあうのは、
 世界にとっては、血液の循環をよくするための内臓運動にすぎない」


と「変人キャズ」さんと、同じ事を言っています。

「滅亡が文化を生むことは、不可能である。 文化を生む以上、そこに非滅亡たる一線、ごく細い、殆ど見分け難い一線があるに違いない。 今まではたしかにその一線が有った。 その一線を世界はかなりおおまかに許していた。
しかし今後、それが許されるであろうか。
第二次、第三次、と度重なる近代戦争の性格が、滅亡をますます全的滅亡に近づけていく傾きがある今日、科学はやがて・・・目にもとまらぬ全的消滅を行い得るであろう」
とも言っています。

★「変人キャズ」さんと全く同じ意見、同じ見通しの人物が、一億人の中に居る事は別に不思議ではありません。
但し、社会情勢が全く違っていた半世紀前の時代に、
   この意見を持った武田泰淳という作家は凄いなあ、
     と思わずに居られません。 
当時は、「一億総白痴化への寄与が目に余るテレビ」、
   などは、勿論まだ存在していない時代でしたから

"「人類滅亡論」の先覚者" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント