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性善説と性悪説の衝突の歴史は長い。 此処で、何故、この様な話題を展開し始めたかというと、キャズ君の記事「★耐震強度偽装問題」に、私が不満だからである。 長くなるから、本論は、次回に陳べることにして、今回はその前提となる話をする。 ★私が郷里の長野でお世話になった恩師、H先生は荀子の研究をライフワークにしておられた。 性善説の代表選手が孟子であり、性悪説のそれが荀子である、ことは良く知られている。 このH先生の影響が、今日の私の感性の基礎にあって、 自分では中庸の心算で居るが、世間的には、私は性悪説派に見えるらしい。 H先生は私の生れた年に大学を卒業し、中学校教諭になって間も無くの頃、弘道館から昭和漢文叢書を発刊する計画の中で、荀子新釈の執筆を懇請されて以来の荀子研究である。 そのH先生の説によると、荀子を研究するに当って、是非とも参考にせねばならない著書が2冊あり、「久保愛」著と、「塚田大峯」著のもの、との事である。 この久保氏も塚田氏も、経歴としては全国的な足跡が記録され、特に久保氏は安芸の国出身と伝えられているが、実は氏は長野県松代町出身であるし、塚田氏は長野市桜枝町(当時の信濃国水内郡長野村)の出身であって、共に長野県の出身者である。 そうしてみると、H先生ご自身も含めて、荀子と長野県とは、特に相性が良いのかも知れない。 なお余談だが「二人のピアニスト」君のご母堂は、桜枝町で生れたのだと聞いた。 {★:海外旅行(3)}、にキャズ君が書いているように、ピアニスト君の祖父がその隣町、元善町に移ったのは、ご母堂の出生後だと思う。 ************************************************************ ★長野県人は、よく言えば、誠実、生真面目、勤勉であり、悪く言うと、理屈っぽい、泥臭くて不器用、要領が悪い、などの県民性がある。 感覚的に云うのでなく、データを見ても、国策に沿って満蒙開拓義勇団に参加した人数が、府県別で最高であり、随って、終戦時に満州で、ソ連軍の犠牲になった人数も最大であった。 同様に、太平洋戦争の戦地での死傷者も、他府県と比較して長野県人は可也多い、ことが知られている。 (サイパンの万歳岬の近くの戦跡に、長野善光寺の慰霊塔が建っている)。 この様に、誠実で要領の悪い県民性、を育んで来た一つの要素が、教育であった。 幕末の日本中の寺小屋の数の、一割近くが信濃の国にあったことや、 明治初期の就学率が、全国平均の二倍ほども有り、当然府県別で一位であったこと、 県独自の教育団体『信濃教育界』、や実質的県歌『信濃の国』の存在など、 歴史的な背景がある。 幕末の京都で洋服を着て、暗殺された佐久間象山も、 松井須磨子も、硫黄島の総指揮官・栗林中将も、 久保愛と同じ松代町である。 「シャボン玉とんだ」の中山晋平や、 俳人一茶など、優れた庶民的文化人を輩出している一方で、 派手な権力的政治家は無くて, 羽田孜が唯一の首相である県民性である。 仮令要領が悪くて暗殺されたにしても、 その佐久間象山を師と仰いだ吉田松陰、の門下生たちに依って、日本は文明国に仲間入りが成就し、 攘夷を謳っていた武士達も、全て洋服を着用するようになったのだから、それを象山に見せたかった。 私はおこがましくも、佐久間象の4字を戴いて、自分の名前としている。 ************************************************************ 私のブログ仲間の記事に就いては、{★:「カルタゴの旅」を想い出しながら}、に紹介しているが、 同郷の長野の、それも年齢的に近い連中である。 (註:Y君のブログは整理が出来たら「カルタゴの旅」に追記する予定になっている。 R君のものは、今後も一般に公開する気持ちは無く、仲間内だけの閲覧である。 時々彼の記事を断片的に仲間が孫引きをするのは、そのためである。) この仲間は皆、H先生の影響を受けているが、 中でもキャズ君とY君は直接に学校でクラス担任として指導を受け、 人生の進路がそれで決まった経緯が有るので格別である。 札幌農学校で内村鑑三、新渡戸稲造を育て、あれだけの足跡を残したクラーク博士が在籍したのがほんの短期間であったのが知られているが、 H先生に私たちがお世話になったのも、約一年間ほどの短期間に過ぎない。 優れた教育者とは、こうしたものである。 Y君は専門分野で、大きなヒットを飛ばし損ねた事がある。 歴史的な大発明、大発見というものは例外なく、同時期に世界中で何人もの人が着想を持っていて、運の良い人が栄光を得る。 それを承知のY君がこの年齢になってから、その運の無かった事を愚痴るようになった。 聞くと、彼自身の栄誉ではなく、彼の両親、及びH先生の業績として、あの機会をモノにしたかった、との想いが募るようになったのだそうだ。 Y君のブログ整理に時間が掛かっているのは、その辺の事情もあるようだが、 私も『H先生のお陰であの人生を歩んだ彼』、の気持ちとして、その様に考える事は、理解出来る。 ************************************************************ 参考: ★[B-25] [2006/01/07]: 性悪説論者の弁(2) ★[B-26]: 性悪説論者の弁(3) ★[B-51]:性悪説論者の弁(4) ★[B-66]:人間の評価: (7)秋の叙勲・栗林忠道@ |
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「信濃の国」に付き,Alpsさんへ
Cogito ergo sum(http://hyts-kwhs.cocolog-wbs.com/)「母から頂いた一枚の額」(2006/01/10)を拝見し、信州出身の私としては、本当に懐かしく思いました。 何時も感銘深く読ませて頂いているAlpsさんのブログだが、申訳ないが今回はAlpsさんに噛み付く処から、始めさせて貰いたい。 というのは、 ...続きを見る |
佐久間象川 2006/01/10 17:17 |
「ホージンノススメ」へのコメント
若林様: コメントを有難う御座いました。 以前に、私のブログ記事:(性悪説論者の弁(1))、に述べたとおり、私の同年輩の仲間が時々交歓する時に話題になったテーマを、それぞれのブログに書くものだから、同一の事柄を各自が書いたり、その上、各々の主張が相違したりすることが有ります。 それで居ながら、問題によっては最も大切な情報提供者のR君やY君の直接の情報が公開されないものだから、世間一般に事実関係が周知されず、歯がゆい思いをする事もあります。 でも、我々相互は同じ年代の者で、どの様な時... ...続きを見る |
佐久間象川 2006/03/18 12:04 |
福岡県の基礎データ
九州各県の県民性を綴った「あるある県民性」、お国自慢、恋愛感、仕事感、金銭感覚などをまとめてます。まずは福岡から。。。 ...続きを見る |
福岡あるある情報銀行 2007/03/03 11:30 |
人間の評価: (7)秋の叙勲・栗林忠道A
昨年末(2006/12/25)の新聞報道で、栗林の生家の土蔵から少年期の資料が発見された事が報じられ、その記事に、ノンフィクション作家の保阪正康氏が、 「栗林がどの様に精神形成をしたかが、良く分かっていない・・」、 とコメントしているのを見て、流石に保阪氏だけあって、良い点を指摘している、と思った。 ...続きを見る |
佐久間象川 2007/10/21 21:57 |
性悪論者の弁(6)
毎日新聞に2008/3/21から3/30までの連載で、「正義のかたち」、という題の、裁判官の告白を紹介しながら、裁判に於ける量刑の公正さ、妥当さを考える記事があった。 “裁判員制度”の発足を一年後にして、“人を裁く”意味を考える、という趣旨の欄である。 ...続きを見る |
佐久間象川 2008/04/01 18:08 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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世の中には似たような話があるものと思う。偶々私の恩師の名もH先生で、この師があってこそ今の私がある事を忘れたことは無い。 |
H.T. 2005/12/29 21:42 |
弟子が社会の為に働き、それなりの立派な成果を挙げた時に、最もそれを聞いて貰いたいと思う恩師は既にこの世に居なくて、報告が出来ない。 |
佐久間象川 2005/12/30 11:32 |
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