佐久間象川

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help リーダーに追加 RSS 世界遺産、「ドレスデン」、を見て

<<   作成日時 : 2006/07/03 06:13   >>

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前回の記事、:「縁」に就いて(2)「ドレスデン」: には、
ドレスデンの街の復旧再建の姿に、ドイツ人の「文化」に対する思い入れを見て、感動したことを書いた。

これに比較して、我国の権力者(政・官・財、関係者)、のメンタリテイはどうだろう。  民族の文化を大切にする気持が、お軽いのではないか、と思われてならない。


アルカイダ、北朝鮮よりはマシかも知れないが、人類の歴史遺産に対する日本の基本的な無感覚さは、バーミアンの仏像を破壊したアルカイダと本質的に同じではないのか。
日本は、御先祖様の努力のお陰でお金は有る。
それだけが、アルカイダ、北朝鮮との相違点であって、現在の日本人自身の文化的資質は実に貧困なのではないか、と思ってしまう。



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キャズ君の最近のエントリー、{社会的忘却のメカニズム(3):[C-122]} は、

その前の記事、{社会的忘却のメカニズム(1):[C-120]}、に書いてあった、
@ 『歴史的な地名の安易な破壊、忘却と、 郷土の偉大な
 先輩の業績が語り継がれない、わが国の文化的貧困』、

       を歎いた記事である。


社会的忘却のメカニズム(1)}、に指摘されていた事項の中で、

A『地名だけでなく景観も、昔の日本橋とか、神戸の海岸通りの歴史や絵画に残る美観が、無神経な高速道路の建設で、滅茶苦茶に破壊された』。
       の部分を、彼は今回の、
      「忘却のメカニズム(3)」、に取上げなかったが、
私は、ドレスデンの再建を行なった、ドイツ人、英国人と逆の行為
だなあ、と感じた。


サンフランシスコでも、マイアミでも、ベニスでも、海から港に近寄る時の街の美しさは感動的である。  パリの文化はフランソワ1世、ナポレオンT・V、の情念で創られ、現在の景観はフュゾー規制で護られている。 ウイーンにしても、ローマにしても同様な文化への想いが街の景観を支えている。

日本だって旧い街には、文化の芳しい香の漂う街が多くあった。
これを破壊したのが、20世紀後半の我国の権力者、政・官・財、関係者だった。
お江戸日本橋の景観、神戸の海岸通の美観は高速道路の建設で破壊された。
京都の街の景観も、(高層建築への圧力の前に)、維持できるかどうか危うい所に来ている。

フランツ・ヨーゼフとか、とか、立派な街を築いた権力者、維持した市民。 ホーホ牧師を支えて18世紀の街並みを復興したドレスデン市民。 ウイーンだって市民は、マリアテレジャなどハプスブルグ家の王者たちを、自慢げに語る。
こうした先進国の人に較べて、日本や北朝鮮で権力を握る人物と言うのは矢張りタイプが違う。

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こういう国を、全世界ではどう見るであろうか。
若者も大人に負けず、神社・仏閣・ビル、何にでもスプレーで落書きをする。
バーミアンの石仏を破壊したアルカイダみたいなことをしていると、
その内にルーブル博物館では、「日本人、立入り禁止」、にならないか、心配である。

金が有っても文化的に嫌われると「立入り禁止」になると心配する理由は、キャズ君が、{海外旅行(5):[C-108]}、に書いている一件、があるからだ。
クルーズ旅行の愉しみの一つは、船上での優雅なダンスである。 その為に、世界最高と謳われたQE2号は、嘗ては日本人乗客の勧誘の広告パンフレットに、「世界最高のダンスフロアを誇る」、と記載されていた。

ところが、日本人のソシャルダンスなるものが、全く異様で鼻つまみモノであることが判明して、QE2号のダンスフロア入り口に、
 「日本人立入り禁止」、の張り紙が出された。
その後の、船内の状況は私は知らないが、少なくともこの船の、日本人乗客勧誘の現在の広告パンフレットには、ダンスフロアの記載は無くなった。


B『昔は皆が知っていた、歌詞も音楽性も本当に素晴らしい歌が存在した事実は、忘れ去られた。』

 みんなの歌と称するテレビ番組などは有るが、往年の情緒豊かな童謡、小学唱歌は、年に一度位しか放送されない。
現役の放送関係者は、その様な文化遺産の存在を知らないのだろう。 煩型の年寄りに言われた時だけ取上げるのだろう。


C『文化遺産の存在も知らないのだから、それを創った人の名前等、忘れられていて当然である。』

 上記のキャズ君のエントリーによると、漱石、鴎外など明治大正の文豪の作品等読んだ事のない小役人が、歴史的地名を安易に消し去るのだそうだ。
マスコミ人種、地方役人に資格試験を設けることが、(一級建築士資格試験更新よりも)必要なのだろう。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時

お久し振りです。佐久間様の広い分野に亘る投稿、ご意見を全部読ませて頂きました。
ドレスデン等ドイツの復興についての記事を読ませて頂いて、ベルリンの壁崩壊の翌年東ドイツを訪ねた時の旅行記をHPに載せておりますので若し大変退屈な時間を持たれましたなら開いて見て下さいね。
ブログ左の方の自己紹介の下の「世界を廻る」→ドイツ→東ドイツと成っています。
16年前の画像をそのまま使用した物でデジカメも無い時代、またHPに載せるなんて夢にも考えられない頃でしたのでその為のカメラ視線も持って無く、また一番最初に作ったHPと言う事で実に幼稚な物ですが午後の眠くなった時にでも開いて見て下さいね。
モナミ
2006/08/03 09:47
コメントを有難う御座いました。 友人、知人で私のブログを見て下さっている人が居るのは、分っていますが、今迄の記事を全部纏めて見て頂いたなんて初めてであり、吃驚しました。
モナミ様のHPの旅行記は前に拝見して、懐かしい場所の写真や記事に自身の思い出を重ねました。 私が東ベルリンに入ったのは未だ壁が健在な頃でした。マルセーユにいらっしゃりながら、イフ島に足を伸ばされなかったのは惜しかったですね。
佐久間象川
2006/08/05 03:36
私もモナミ様と同じに、全文読破をめざして興味を惹くものからじっくりと読み始めています。文中に時折、キャズ様の引用文とともに紹介があったりして、なかなかチームワークも堅く感心も致します。で、あちらを見たり、こちらへ戻ったりと館内巡りをしているような楽しさでございます。お二方先生の文章力の素晴らしさに驚きと羨ましさにため息をついたりしています。
ラベンダー
2006/08/26 07:30

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