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zoom RSS 戦後処理放置のツケ(1)

<<   作成日時 : 2013/05/05 16:04   >>

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前回記事の、▲最高裁長官の不誠実:[B-193]、は1959年に最高裁長官が犯した犯罪行為が発覚した、悲しい話であったが、それ以上に悲しい事実について、
晩秋君が「崩壊の時代」という標題で建て続きに3編の記事を書いている。
 それらの概略を要約する:


崩壊の時代(1):[L-108][13/5/1]
       には、歴史学者・坂野潤治の説を紹介している。
 4月末頃の政治状況にいろいろな出来事が起こったが、坂野が新聞に書いたことが、予言したような具合だ。 幕末の1857年から終戦の1945年までの歴史を、坂野は改革、革命、建設、運用、再編、危機、崩壊、の七つの時代に分けて見る。
 この7段階は戦後史の中にも見出せて、現代サイクルの中では、危機の時代は小泉政権から民主党政権までで、第二次安倍晋三内閣で崩壊の時代に入った、とする。
  そして、この記事が新聞に載った4月22日と、それからの一週間に起きたことを見ると、歴史に学ぶことの難しさを思い知らされる。

崩壊の時代(2):[L-109][13/5/1]
日本がドイツと違って戦後処理をしっかりとして来なかったことの咎めが、
戦後派の安倍首相に至って、遂に現われたのが、今回の中国、韓国の対日批判だ、と晩秋氏は見る。
中国、韓国、諸外国が“日本人の靖国参拝”に拘るのは、其処にA級戦犯が合祀されているからだ。  此処の所を理解出来るか、出来ないか、が問題だが、現在の日本の政治家・メデイアは、その重要性の理解が欠如している。 中国、韓国には戦時被害者たちが多く現存し、当時の出来事を記憶しているが、現在、二国間の平素の付合いでは、未来を志向して、戦争中の事は黙っている。 日本の戦後育ち世代で、当時の実情を知らず、またそれを教えられてもいない日本の人達(政治家、メデイア)、とは違う。
日本人同士の間だって、本土と沖縄とで、同様な事情がある。 ●4月28日を、安倍政権は「主権回復の日」として記念式典を開くことに。 しかし、この「記念式典」に沖縄県から反発が出て、1972年5月15日の沖縄本土復帰を記念した式典の開催を、政府が見送る方針を固めた。  ●菅義偉官房長官の4月22日、4月24日の発言も、歴史の理解が全く出来ていない。

崩壊の時代(3):[L-110[13/5/2]
には、●韓国の尹炳世外相が、麻生太郎副総理の靖国神社参拝を理由に、訪日を中止した話が冒頭にある。 「安倍首相自身の靖国参拝を見送ったことで、配慮を示した」、心算で居た日本側に、困惑が広がったのも、前記の「意識のズレ」のため。 「見送って配慮」ではなく、「参拝など念頭にない」ことを期待する韓国人の気持ちが、分からないためである。  ●麻生は2月に朴大統領の就任式に出席し会談した時にも、歴史認識でぶつかった。 朴氏が日本に「正しい歴史認識」を求める発言を行ったのに対し、麻生が「日韓には立場の違いがある」と反論して不勉強を露呈、韓国側の不信を強めた。 首相は1月、額賀元財務相を特使として韓国に派遣、中国よりも民主主義などの価値観を共有する韓国との関係改善を、優先してきたし、 ●菅官房長官は4月22日に、韓国側に「冷静な対応」、を呼びかけたが、その発言の感覚も同じ所(不勉強)にある。
一方、●「日中友好議員連盟」の中国訪問が、4月22日に中止された。 韓国との関係改善の機運も遠のき、●自民党内では「中韓が接近し、米国もひそかに中国に接近している。甘く見ると痛い目に遭うのでないか」と不安も漏れた。 この人たちが道理でなく、実利で行動を律する態度が嘆かわしい。 最近では、●中国の習近平国家主席ら最高指導部が、安倍政権の閣僚らと会談しようとせず、日中関係をいっそう冷え込ませている。 (大型連休中は自民党の高村正彦副総裁や公明党の太田国土交通相の訪中を受け入れず、5月に予定していた日中韓3か国の財務相・中央銀行総裁会議の開催にも応じなかった)。 
●中国は、公明党の山口代表が1月に訪中した際は、習氏が会談に応じ、その後も村山富市元首相ら「親中派」の政界関係者の訪中を積極的に受け入れて日本との関係改善の糸口を探っていた。 ●だが、4月に麻生副総理らが靖国神社に参拝したため、中国側は態度を硬化させ、首脳や閣僚レベルの会談に応じない方針に転じた。 
これらの中韓両国の同質の対応を見ても、現在の日本の指導者たちの鈍感さと不潔さが露呈して、今後の国際関係の構築が出来るか、心配。 A級戦犯合祀の靖国への参拝が侵略戦争の肯定と受け止められる可能性があることや、●中国などだけでなく、日本人の中からも、A級戦犯の分祀論や無宗教の国立追悼施設の建設案が出ているのに、どうしても分からない。 坂野潤治の説の通り、戦後の歴史も、時代サイクルの中で、●危機の時代は小泉政権から野田政権までで終わり、●第二次安倍晋三内閣で崩壊の時代に入った、のだろうか。

以上が、晩秋君が「崩壊の時代」という標題で書いた3編の記事の概略である。
●上記の安倍の軌道修正のあった22日に経団連の米倉弘昌会長は、
  閣僚の靖国参拝に関連し「これ以上中国・韓国との関係が悪化しないよう、
  政治リーダーが配慮すべきだ」と述べた。 経団連は5月に予定していた
  訪中団派遣を、急遽延期すると19日発表した。
これを要するに、日本が怠ってきた戦後処理の、放置のツケが巡って来て、
今や国家崩壊の危機に面している、ということだ。

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